IZUMI RYO

戦国堺の街

33「黄金の日々」に至るまで 3  琉球貿易と三味線

遣明船が帰ってきた際の堺の街の熱狂に関して以前触れました(29「黄金の日々」に至るまで1)が、貿易港としての堺の発展に大きく影響したのは、明との貿易だけではありません。琉球との通商も大きなウエイトを占めました。10年に1度程度しか受け付けら...
堺人

32 今井宗久 新興の政商としての生き方

天下三宗匠(そうしょう)という言葉があります。宗匠とは、和歌や俳句、華道や茶道の師匠のことで、ここでは安土桃山時代に茶の湯の師匠として活躍した、千利休・津田(天王寺屋)宗及・今井宗久をさします。三人とも堺の商人ですが、利休と宗及(そうぎゅう...
堺をめぐる人々

31 「黄金の日々」に至るまで 2 堺を要塞にした男 

大内義弘という武将がいました。14世紀後半、今の山口県を中心とする守護大名の嫡子として生まれ、足利三代将軍義満に従い、大内家を大いに発展に導きながら、最後は反乱を起こしなくなった悲劇の武将です。 足利義満は、わずか10歳で将軍となりますが成...
戦国堺の街

30 環濠都市をめぐる

戦国堺は三方を濠で囲まれていました。(西側は海)幅10m深さ3mもあった部分も発掘調査で出てきています。部分的には二重の濠になった部分もあったそうです。上部の写真は、1615年大坂夏の陣の前哨戦で全焼した堺の街を復興させる際改めて掘られた(...
戦国堺の街

29 「黄金の日々」に至るまで 1

城山三郎の小説「黄金の日々」(1978年NHK大河ドラマの原作)では堺が信長の軍勢に囲まれた1568年から大坂夏の陣の前に街が焼かれた1615年の47年間が舞台となっています。信長・秀吉・家康という時代の支配者に自由という街の鎧を脱がされて...
堺をめぐる人々

28 1566年堺のクリスマスとルイス・フロイス

1566年 畿内をまとめていた三好長慶が亡くなって2年、将軍足利義輝が殺害された翌年、堺周辺は三好家の内紛で騒然としていました。6月には堺に逃げ込んだ松永久秀を敵対する三好三人衆が包囲し、堺の会合衆に引き渡しを要求する騒動が起きます。(参照...
堺をめぐる人々

27 戦国堺をめぐる人々4 三好実休

三好実休は、以前取り上げた三好長慶の実弟です。(12 堺の富はどこへいった 参照)信長の前の天下人といわれる長慶は、最大八か国におよぶ畿内支配地を3人の弟と部下に分割して任せます。実休は三好家の本拠阿波の支配を任された三好家No,2の存在で...
堺人

26 津田宗及と織田信長

津田宗及は堺の豪商、天王寺屋の屋号で堺の会合衆(かいごうしゅう)として街の指針を決めていた人物です。また茶人として信長・秀吉に仕え、親子三代にわたって茶会の記録を残しました。(参照:5 華麗なる交遊録:天王寺屋会記)今回は、宗及が信長の屋敷...
戦国堺の産業

25 銭・・・堺出土の摸鋳銭

最近読んだ書籍で心に残った文を最初に紹介したいと思います。 これまで考案されたもののうちで、貨幣は最も普遍的で、最も効率的な相互信頼の制度なのだ。       サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ 筆者は、対立していたキリスト教徒とイスラ...
戦国堺の産業

24 堺祭に見た火縄銃浪漫

毎年10月の第3日曜日に開催される堺祭、今年も南海高野線の堺東駅と南海本線の堺駅を東西に結ぶ大小路をメイン会場にして開催されました。以前にこのブログでも書きましたが、10世紀頃から堺の街はこの大小路を中心に発展していったのでイベントの舞台と...